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『消化器Expert Forum 2010』 エイザイ主催
11月28日(日) グランドプリンスホテル 新高輪 A.第1部 moonlight 1)『的確な症状評価方法』 群馬大学 草野元康先生 GERD患者はディスペプシア症状を合併している。そこで先生考案のfrequency scale for GERD(FSSG)を用いて、的確に症状を評価する。 2)『逆流症状発現のメカニズム』 日本医科大 岩切勝彦先生 PPI倍量抵抗性NERDの約50%は液体逆流。逆流症状は上部までおこる。 3)『上腹部症状マネジメントへの挑戦』 大阪市立大学 富永和作先生 4)『GERDに対するPPIの治療効果』 兵庫医科大 三輪洋人先生 90%以上のGERDはPPIで収まる。週2回以上の人はQOLをさげるので、症状・QOLはあまり変化しない。また重症度とQOLは相関し、症状改善には充分な酸分泌の抑制が必要。 5)『ヘリコバクターピロリ除菌に最適なPPIは?』 北大 加藤元嗣先生 CAM耐性、FD、クロピドツレル、NSAIDsが問題。胃癌術後でも除菌は有効。 B.第2部 sunshadow 1)『PPIは腸管障害の原因となるか?』 九州大学 松本主之先生 PPIから下痢?←microscopic colitis collagenous C ・ lymphocytic C ・ collagen band ・ 自己免疫性疾患 薬剤: アカルボース、アスピリン、ランソプラゲール、NSAIDs、チクロピジン、ラニチジン CFや注腸後にperfolation←機序? 2)『PPIは骨折リスクを増加させるか?』 近畿大学奈良病院 宗圓聰先生 ステロイド、抗てんかん薬、メトトレキセート、ヘパリン、ワーファリン、GuRH、アロマターゼ阻害剤、チアゾリジン、セロトニン阻害薬etc PPIで大腿骨近位部骨折に対し、case control study 6例、prospective study 3例(negative) 酸を低下するとCaの吸収も低下する。 VB12の吸収抑制で骨密度は低下する。 Pは骨代謝NT(吸収マーカー)有意に低下。 PPIは骨折と相関し、食道裂孔ヘルニアとも関連する。これらは元もとが骨折者のリスクの研究材料である。 3)『CYP2C19遺伝子多型にみた相互作用』 琉球大学 宇野司先生 PK,PD⇒drug interaction 吸収・分布・代謝・排泄中の代謝に左右される。 4)『CYP2C19遺伝子多型のPPIの臨床効果に与える影響』 浜松大学 古田隆久先生 血中濃度が問題か?CYP2C19の臨床効果に影響していない。 5)『ワーファリンとPPIの併用は安全か?』 日本大学 泰光賢先生 消化管出血に対し、リスクがあがるのは、 ・ワーファリン+アスピリン 1.84倍 ・ワーファリン+プロピドグレル 3.52倍 ・ワーファリン+アスピリン+プロピドグレル 4.05倍 INR2.06±1.03でイベントリスクは7倍にもなる。metabolizerやCYP2C19よりRPZを選択。 6)『clopidogrelとPPIの併用は避けるべきか?』 熊本大学 掃本誠治先生 ⅠV(PCI)ではアスピリン+クロピドグレルを投与される PPI>H2RA>control を投与 プロピドグレル+PPIで相互作用が増加(再発率アップ)⇒治療目的、予防目的 PPI(胃カルチノイド、VB12↓、Fe↓、g-Ca↓)⇒肺炎、腸管障害、骨折率増加、相互作用などでる。
『500回 医学研修の回』 横浜市医師会主催 田辺三菱製薬、大日本住友製薬共催
11月27日(土) 横浜ベイシェラトンホテル 『患者ips細胞を用いた今後の医療』 京都大学 ips細胞研究所 副所長 中畑龍俊先生 ・線維芽細胞などに遺伝子を導入⇒ips細胞 ・受精卵の内部細胞塊⇒ES細胞 ・各種臓器⇒体性幹細胞 これらを分化培養し、筋血、神経、皮膚、肝、血管などへ用いる。 《ES細胞》 blastocyst(胚盤胞) 自己複製筋無限増殖能 ⇒再生医療へ 多分化能 pluri potency 《ES細胞のpotency》 移植後の拒絶反応(HLAの合致) 他の組織もできる 《ipsのintenced pluripotent stem cells》 人工多能性幹細胞 皮膚細胞から4因子(転写因子)をとりだし、ES細胞をつくる 世界初は胎児線維芽細胞(MEF)から作成された。 《ヒトips細胞》 adult human fibroblastsから4因子を取り出してES細胞をつくる その万能性から畸形腫(いろいろ)もできる 無限に作れること、多能性、in vitroで培養できることから再生医療に使える 《問題は安全性の確保》 ips細胞の樹立⇒分化誘導 いかに精度の高い誘導ができるか 例えば、eg、c-mycなしの3因子で作成するとips細胞の腫瘍形成なしだが、高精度のips細胞ができない。 ips細胞樹立の分子機構の解明をおこなっていくには、最適な起源、ips細胞胚、評価方法が必要。 《疾患特異的ips細胞による再生医療》 ①検査困難な組織に分化させ診断に応用する ②新しい視点からの疾患の病因病態を解明できる 幹細胞-前駆細胞-成熟細胞 各段階での解析ができる 《ALS筋萎縮性側索硬化症》 1836年Lon Gehrigが侵されたもmoter neuron diseaseで、運動neuronの脱落をきたす。この病気の解明と薬剤の検索が行われている。また、すでに樹立しているものには、 ①Dushene muscular dystrophy ②CINCA S(CIAS1) ③Kostorom S(HAX1) ④Nakegyo Nishimura S 樹立中のものとして ①Reticular dystgernin(AK2) ②Chediach Higachity など その他Chronic Infantile Neurologic Cataneus Arfrcerlar(SINCAIS)、SMA脊髄性筋萎縮症(運動神経細胞の異常でおこる、常染色体優性遺伝)、Familial dysauitonomia(家族性自立神経不全)などなど…詳しくはこちら。
『横浜ヘリコバクターピロリ講演会』 エイザイ主催
11月25日 横浜ロイヤルプラザホテル 1.当院における除菌療法(ピロリ外来の開設を含めて) 横浜市大 消化器内科 稲森正彦先生 ヘリコバクターピロリ菌は1982年、ロビン・ウォーレンとバーグ・マーシャルが発見。除菌が始まり、除菌率は徐々に低下してきている。 市大でh、1990年代 80%だったところが、2000年~2005年では76.4%、2006年~2010年では56%となっている。 CMの耐性、コンプライアンス不良、喫煙などが考えられている。 2009年~、除菌適応者はピロリ感染者(HP学会)としている。 HP除菌外来を開始には問題がある。 ①保険適応疾患が限られている(その疾患にかかっていないと、HPを除菌すべきなのに自費診療になってしまう) ②3次除菌薬以降の確立された除菌方法が曖昧 保険適応外の費用としては、血中抗体の検査・投与4週間後の呼気テスト・二次除菌費用として、2~3万円は必要だろう。ここまでの除菌は70~90%の除菌率で、3次薬としてはシタフロキサシン(約50%の除菌率といわれる)が有望。 2.我が国からの胃癌撲滅をめざして 北大 消化器内科 浅香正博先生 現在日本では胃癌で約5万人/年(男女比=2:1)が亡くなっています。ヘリコバクターピロリ菌と関連をみてみると、ピロリ菌と疾患の関連の認知は… 1990年 シドニー分類(胃炎) 1994年 NIHのコンセンサス・ステートメント(g・d-ulの原因) WHOのIARCが胃癌の発癌物質として認知 2000年11月から 我が国でg・d-ulの保険適応が始まる 2001年 上村先生論文(ヒリコバクターピロリと胃癌)、世界に発表 2005年 ウォーレンとマーシャル、ノーベル賞受賞 演者は1987年AGAで初めてHpを知りました。Dr.Grahumが13C呼気テストを発表し、それを使って研究を進めました。また、胃癌に関しては木村健先生がバイオプシーでatr.gastritisとmetaplasiaが相関すると発表、Hpとの関係で調べると正の相関を示しました。すなわちHpの持続感染は、atr.gastritisを作る⇒胃癌ができる、ということになります。 Hp感染(数週~数月)⇒chr.gastritis(そのうちの80~90%)⇒atr.gastritis(そのうちの0.52%)⇒胃癌 2006年JITHPでの除菌群で、3~5年すると組織を改善。ただ、WangのRCT(JAMA、291、2004)では除菌では変わらないとの報告があります。日本でも除菌による改善はデータ取得に失敗。しかし、演者らは早期胃癌EMR後(二次がん発生3年で4~10%=前癌状態)を用いて(lancet、 2008に発表) 505例のうち Hpキャリア255例 - 3年 - 24例 Hpノーキャリア250例 - 3年 -9例 との調査結果を得ました。 2008年Hp除菌療法の適応拡大がありました。 ①MALTOリンパ腫 ②ITP(免疫学的血小板減少症) ③早期胃癌EMR・ESD後の患者 何故除菌するかといえば、年5万人が胃癌で死亡、Cag A(+)が90%以上で、この感染を絶つためであり、安い費用で癌患者を軽減できる効果があるとしたからです。 これからは①戦略の転換が必要 ②Hp除菌の発癌抑制は明らかだが、除菌だけでは不十分 ③一次予防+二次予防⇒検診 ④日本での胃癌死亡者は50代以降が97%をしめる ⑤除菌での胃癌抑制率は性差がある ⑥Hp、PGを50歳以上の人に適応させる。 A群(Hp(-)、PG(-))は対策型検診をする。 B群(Hp+、PG-)・C群(Hp・PGとも+)・D群(Hp-、PG+)は除菌と内視鏡検査(保険診療)をする。 < 前のページ次のページ >
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